標的型メールは見抜くことが難しい。は誤りです

7億5000万円という数字が物語る、攻撃者側の真剣度

児童ポルノなどのいかがわしい画像や動画を使ってアクセスを集め、広告費を荒稼ぎしているサイトがあるとのこと。

「違法サイト、広告で荒稼ぎ・・・企業は知らずに掲載」(読売新聞Onlineの記事タイトルより)

3年で7億5000万円もの広告費を荒稼ぎしていたとか・・・

数字だけ見ると、「へぇ~、すげえなぁ」なんですが、いかがわしいサイトに広告が掲載されているのをクライアント企業が発見すれば、当然、広告を配信している会社側にクレームをつけるはずなので、配信会社側も荒稼ぎされて黙っているはずがありません。つまり、容易に荒稼ぎなどすることはできないはずなのですが、それでも7億円もの広告費を稼いでいるということは、荒稼ぎをする側は相当な研究と試行錯誤を繰り返しているであろうことが考えられます。

金になるなら、血の滲むような努力も惜しまないほどに本気で取り組んでくる。これが「金のため」なら何でもありの人達、そして攻撃者の姿です。このような人達がいる一方、組織を守る側のセキュリティ担当者は、攻撃者側と同じくらい本気の取り組みができているでしょうか・・・。

攻撃者は我々の想像をはるかに超える真剣度で攻撃を仕掛けてくるのだということを、7億5000万円という数字は物語っているように思えます。

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