大きな事故なんて起きやしないという慢心は、高い代償になって返ってくる
韓国の旅客船沈没事故、関係者への取材が進むにつれ、「船会社が、乗組員を対象にした訓練を十分に行っていなかった」という話が浮上してきているようです。⇒朝鮮日報-2014/04/20のニュース
真偽の程は定かではありませんが、事実ならば、また一つ、「事故は起きない」という慢心が高い代償を生んだと言えるかもしれません。
大きな事故なんてそうそう起きるもんじゃない。
もし起きたとしても、すぐになんとかなる。
訓練なんてやらなくたって、対処方法はわかっている。
そんな幾つもの「慢心」が重なり、いざ事故が起きてみればどうにもならず、被害は拡大していく一方・・・。今回の事故は、そんな図式が当てはまるように思えてなりません。
海運事故とセキュリティ事故は全く関係が無い。そう思う方もいるかもしれません。確かに、起きている事象自体は全く別のものですが、事故が起きた原因の本質、根っこの部分は同じなのではないでしょうか?セキュリティ対策においても、この事故からは多くを学ぶべきと思います。
重大なセキュリティ事故なんてそうそう起きるもんじゃない。
セキュリティ対策をしているから、大きな問題なんて起きたりしない。
訓練なんてやらなくたって、ヘマする奴なんていやしない。
万一事故が起きたって、すぐにどうにかなる。
そんな幾つもの「慢心」が重なり、いざ事故が起きてみれば、あっという間にネットで様々な情報が「暴露」され、尾ひれはひれが付いて拡散し、誰にも止められない負のスパイラルへと陥っていく。インターネットが当たり前になっている今は、この負のスパイラルに陥ってしまうことこそ、最も恐れなければならないことです。
これまで負のスパイラルに陥り、高い代償を払うことになった企業は枚挙にいとまがありません。そしてこれから先も、そんな企業は幾つも出てくることでしょう。自分がその一人にならないようにするにはどうするか?それは、自分がそうなってしまう姿を常に想像し、そうならないような対策・行動を取るしかありません。
事故を見て他人事と考えないこと。
「ウチに限って・・・」と考えないことが「慢心」を防ぐ第一歩なのではないでしょうか?
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