標的型メールは見抜くことが難しい。は誤りです

高校生も詐欺を働く時代だからこそ・・・

振り込め詐欺を働いていた高校生グループが警察に逮捕されたというニュース。被害は4億円にも上るとか。

高校生だからといって侮っちゃあいけません。インターネットで詐欺の手口が簡単に手に入る時代です。目の前にすぐお金になる話がぶら下がっていれば、誰だって小遣い欲しさに犯罪に手を染める可能性は十分あります。何故なら、実際に行動に移しさえすればそれでいいからです。

高校生どころか、小学生だってインターネットを当たり前のように使える時代です。小学生が詐欺を働いたって何ら不思議ではありません。お金が簡単に手に入ると言った類いの話は、インターネット上であっという間に広がります。その様な情報を欲しがる人は無数に居るからです。

犯罪とわかってあえてやる人から、犯罪だということに気づかないままやってしまう人まで、詐欺の手口と同様、標的型攻撃の手口も、誰もが目にする状況になれば、それに比例して実際に実行する人も増えます。標的型攻撃から身を守るには、その手口について知る必要があるけれど、その手口を知ることができるようになれば、標的型攻撃を実行する人もまた増える。

では、「手口を公開しなければいい」という意見もありますが、そうすると今度は、手口を知らない人が逆に被害に遭ってしまう。というように、公開してもしなくても、どちらにしても良い面と悪い面が生じるだけに、実に悩ましい話ですが、人の欲望に直結する話は、放っておいても流通・拡散してしまう事を考えれば、誰もが犯罪者になり得る状況というのは、今後ますます拡大していく傾向にあると言えると思います。

その様な方向に進んでいく中、セキュリティ対策がおざなりのままの組織はどうなってしまうか?

高校生や中学生にまんまとしてやられる中小企業がニュースのネタになる。このような話は空想の世界だけではないかもしれません。

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